少し前にイスラエルに行った記事をかきましたが
今回はイランに行ったことを記事にしました。
今朝、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3カ所の核施設に
攻撃したというニュースが流れました。
いずれ攻撃してくるだろうと思ってましたが驚きました。
イランは悠久の歴史と芸術的な美しさが交差する国です。
その中でもペルセポリス、エスファハーン、ヤズドは
まるで時を超える旅を体験させてくれる都市たち。
古代ペルシャ帝国の遺産、美しいイスラム建築
そして砂漠に根づいた伝統文化の息吹を感じるこの三都市を巡る旅は
人生の記憶に深く刻まれる体験となるでしょう。
これは21年前イランに行った私の旅行経験ですが
興味を持っていただければ嬉しいです。
歴史の頂点を体感するペルセポリス

ペルセポリスに行くためテヘランについてからシーラーズ行きの国内線に乗り換え。
シーラーズの空港に着いたらエアポートタクシーに乗り換え予約したホテルに向かう。
ホテルにチェックインしたのち車をチャーターしペルセポリスへ。
そのペルセポリスは紀元前518年に
アケメネス朝のダレイオス1世によって築かれた古代都市。
ペルシャ帝国の栄華を今に伝えるこの遺跡は
まさに歴史の頂点を象徴しています。
ユネスコ世界遺産にも登録され
壮大な宮殿跡や石の階段に彫られたレリーフが訪れる人々を圧倒します。
巨大な遺構の迫力

ペルセポリスを歩くと古代ペルシャの
高度な建築技術と芸術性に驚かされます。
特に「百柱の間」は圧巻でその巨大さと精密な装飾は
現代の建築にも劣りません。
ここには各地から贈り物を携えた使者の彫刻が並び
当時の国際性や威信の高さを実感できます。
アレクサンドロス大王の足跡
紀元前330年、アレクサンドロス大王の
侵攻によって破壊されたこの都市の姿も
ペルセポリスの重要な魅力のひとつ。
焼け焦げた石や破壊された柱は古代の激動の歴史を物語っており
考古学的にも多くの示唆を与えてくれます。
イスラム建築の華・エスファハーン

ペルセポリスを観た翌日エスファハーン行きの
飛行機にのり現地へ向かいました。
「エスファハーンは世界の半分」と称されるほど美しい都市。
それは誇張ではなく広大なイマーム広場を中心に
壮麗なモスク、宮殿、バザールが一体となって織り成す風景は
まさに芸術の極みです。
イマーム広場と青のモスク
世界遺産に登録されているイマーム広場は
東西南北に異なる建築様式が配置されており
特にイマーム・モスクの青いタイル装飾は訪れる人の心を奪います。
天を映すような青の美しさと緻密な幾何学模様はイスラム建築の粋そのもの。
バザールと職人の街

広場に隣接するグランド・バザールでは
カーペットやミニアチュール、伝統工芸品など
イランならではの手仕事が堪能できます。
商人や職人との交流を通して
この街の文化が現代にも息づいていることを感じられるでしょう。
砂漠と共に生きる街・ヤズド
イスファハーンにある東バスターミナルへ行き
バスで4時間ぐらいかけてヤズドを目指す。
ヤズドは少し遠いとこに行く都合もあり地元の観光会社で
車をチャーターし観て回ることにしました。
そのヤズドは乾燥した砂漠の中にたたずむオアシス都市。
日干しレンガの街並みと風を活かした建築技術
ゾロアスター教の信仰が息づくこの街は
他のどの都市とも異なる独特の魅力を放っています。
ゾロアスター教の聖地

ヤズドはゾロアスター教の信仰が今なお根付いている街。
近郊の「沈黙の塔」は必見で死者を鳥葬した古の儀式が行われていた場所で
かつてNHKのシルクロードという番組でも紹介された場所です。
それ以外にもアタシュ・ベーラーム(聖火寺)には
1,500年以上燃え続ける神聖な火があり
祈る人々の姿に胸を打たれます。
イスラーム建築を代表する寺院

ヤズドにあるマステジェ・ジャーメは
もともとササン朝の火神殿があった場所に
14~15世紀にかけて建てられたヤズドのシンボル的寺院。
最も目立つのは高さ52mの双子のミナレット。
イラン国内で最も高い礼拝塔の一つになっています。
ペルシアの真髄に触れる旅
ペルセポリスの荘厳な遺跡、エスファハーンの華麗な建築美
ヤズドの砂漠文化──三都市はいずれも、イランという国の
多面性と奥深さを教えてくれます。
それぞれの街に流れる時間と人々の暮らしは
観光という枠を超えて心に残る体験をもたらしてくれるはずです。
そしてとにかくよかったのは
人々がものすごく親切でいい人たちばかりだったということです。
旅の終わりには、きっと「また来たい」と心から思えるかと。
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