今、ニュースではウクライナの和平をめぐり
アメリカとロシアの駆け引きが続いてます。
ロシアの一方的な軍事侵攻なので擁護はできませんが
1日も早く戦争が終わることを願ってやみません。
私は今から25年前ロシアを経由して
フランス、パリを目指す旅をしました。
トラブルもありましたがロシアは
行ってよかった国の一つです。
当時のロシアは、前年の大晦日に
エリツィン大統領が辞任したり
第二次チェチェン紛争が激しいときでした。
私は1月に旅をしたのですが
「冬のロシア」と聞けば果てしない雪原や氷点下の
厳しい寒さを思い浮かべる人が多いかもしれません。
その中でも特に魅力的な旅の出発点となるのが
極東の街ウラジオストックです。
シベリア鉄道の始発駅として知られるこの都市から
モスクワまで約9300キロにも及ぶ壮大な鉄道の旅が始まります。
今回はウラジオストックからモスクワ到着までの旅の様子を書きました。
ウラジオストックの街並みと冬の表情

ウラジオストックはロシア極東の港町であり
日本から最も近いヨーロッパの街とも呼ばれています。
飛行機を使って富山からウラジオストック航空で
2時間半ほどのフライトですがその景観や雰囲気は
一気に異国情緒に満ちています。
冬のウラジオストックは氷点下の日が続き
金角湾には凍りついた海が広がります。
街中の建物は19世紀末の帝政ロシア時代の雰囲気を残しており
白い雪と調和してどこかヨーロッパ的な優雅さを漂わせています。
散策をしていると凍った階段や急な坂道に苦戦しながらも
目の前に広がる絶景に心を奪われます。
ウラジオストック駅とシベリア鉄道の始まり


ウラジオストック駅はシベリア鉄道の
東の起点として有名です。
「ここからモスクワまでの長大な旅が始まるのだ」と思うと
観た瞬間から胸が高鳴ります。
自分流で旅をコーディネートして旅行に行くには
こちらで検索
↓↓

シベリア鉄道の冬旅とは
シベリア鉄道は世界で最も長い鉄道として知られています。
ウラジオストックからモスクワまで特急ロシア号で
7日間かけて走り抜ける列車の旅は
まさに大陸横断のロマンを感じさせます。
特に冬のロシアを舞台にした旅は
他の季節では味わえない幻想的な体験を与えてくれます。
車窓から広がる冬のロシア

冬のシベリア鉄道の魅力のひとつは
果てしなく続く雪原です。
白銀の大地がどこまでも広がり
点在する木々が雪に覆われて
モノトーンの絵画のような世界を作り出します。
時折、小さな村や木造の家が現れ
煙突から白い煙が立ち上る様子は
まるで絵本の一場面のようです。
冬のロシアで味わう車内体験
シベリア鉄道の旅では、車内の過ごし方も大きな魅力です。
サモワールとロシアのお茶文化
各車両にはサモワールと呼ばれる
大きな湯沸かし器があり
乗客は自由にお湯を使うことができます。
それなので私はマイカップ持参で乗り込みました。
寒さが厳しい冬のロシアでは熱い紅茶を飲みながら
窓の外の雪景色を眺めるひとときが格別です。
ティーバッグを持参するのもよいですが
現地で購入できるロシアのジャムを
紅茶に入れるスタイルを試すと
より一層旅気分が盛り上がります。
食事は食堂車だけではない

シベリア鉄道には食堂車が連結されており
ボルシチやペリメニといった伝統的な
ロシア料理を味わうことができます。
ただ途中止まる駅で近所のおばさんたちが
パンやサラミ、ペリメニなどを売りにやってくるので
それを味わうのも面白いかと。
ちなみに私は食堂車は1回しか利用せず
ほとんどおばさん達から買っていましたが
そんなことも他では得られない贅沢な体験でした。
シベリア鉄道で出会う人々
長い鉄道の旅は同じ車両で過ごす
乗客同士の交流が自然に生まれることがあります。
私は1等車に乗りましたがシベリア鉄道は
1等車でも2人部屋で一人で乗っていると
当然、他のお客さんも乗ってきます。
乗車4日目の夜、客室で寝ていたら
ロシア人のおじさんが乗ってきました。
そのおじさん、拳銃をもっていて
それを枕の下におき荷物の整理をしていました。
「まさかロシアンマフィア?」「拳銃はトカレフか?」
と思ったのですがこちらに何かしてくる様子もなく
「まぁ、大丈夫だろう」と思いそのときはそのまま寝てしまいました。
翌朝そのおじさんと温かいお茶や食べ物を分け合って食事をしましたが
おじさんの身振り手振りから「空挺部隊」を除隊した人ではないかと察しました。
そんな同じ列車に揺られながら過ごす時間の中で何か自然と心が通じ
不思議な一体感が芽生えた感じがしました。
自分流で旅をコーディネートして旅行に行くには
こちらで検索
↓↓

冬のロシアで感じるシベリアの厳しさ
冬のロシアは美しいだけでなく
厳しさも同時に体験させてくれます。
極寒の気候と準備の大切さ


ウラジオストックやシベリア地域の冬は
氷点下20度を下回ることも珍しくありません。
そのため旅を快適に楽しむには
適切な防寒具が欠かせません。
厚手のダウンジャケット、保温性のある手袋
毛皮の帽子などを用意しておくと安心です。
列車の車内は暖房が効いているため快適ですが
停車駅で外に出ると一気に冷たい空気が押し寄せます。
その温度差を体感することもまた
冬のシベリア鉄道ならではの醍醐味です。
旅の終着点モスクワへ

長い旅を経て列車はついに
ロシアの首都モスクワへ早朝到着します。
冬のモスクワは赤の広場やクレムリンが雪に覆われ
威厳ある姿を見せてくれます。
ウラジオストックから始まった壮大なシベリア鉄道の旅は
冬のロシアならではの厳しさと美しさを通じて
旅人に忘れられない体験を与えてくれます。
まとめ
ウラジオストックからシベリア鉄道に乗り
冬のロシアを横断する旅は他のどこにもない特別な体験です。
凍りついた港町の景観、車窓に広がる雪原
サモワールを使って飲む熱いお茶
そして旅先で出会う人々との交流。
すべてが一つになって、長い旅を特別な思い出にしてくれます。
もし冬のロシアを旅するなら
シベリア鉄道はその魅力を余すことなく体験できる
最高の舞台になるはずです。
非日常の大陸横断鉄道の旅に挑戦すれば
人生に残る物語が生まれることでしょう。
自分流で旅をコーディネートして旅行に行くには
こちらで検索
↓↓

コメント